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ゲートウェイのQOS

静的IPマスカレード(NAT)

ダイアルアップで接続しているために グローバルIPは1つしか割り当ててもらえません。 ルータがPPPでプロバイダに接続した時に取得した動的に割り振られるIPアドレスです。 この1つのグローバルIPアドレスを使って複数のLANdeVOICEがインターネットと接続する為に利用しているルーターの機能が静的IPマスカレードです。 ルーターに割り当てられたIPのある特定のUDPポートを複数のLANdeVOICEが使えるようにルーターに設定するだけで利用でき、LANdeVOICE内部の諸設定は静的IPマスカレードを意識する必要はありません。インターネットよりルーターにこの設定されたUDPポートにパケットが来ると ルーターは設定されたIPマスカレード変換テーブルに従いローカルのIPアドレス (上記の場合は192.168.1.200等)に変換してローカルLANにパケットを 送出するのです。 逆向きのローカルLANからグローバルLANへも同様にIPアドレスの変換が行われます。この機能は常時接続タイプのネットワークでもご利用になれます。 この場合 グローバルIPアドレスを消費させない、またLANdeVOICEをローカルのネットワークに設置できるなどの利点があります。(LANdeVOICEの通話に関するUDPポートのみのIPマスカレードではセキュリティ上問題は発生しないと考えております。 またLANdeVOICEは専用のハードウエアに専用のOSで動作しておりますのでウイルスにかかることも考えられません。)

YAMAHAのIPマスカレードの説明はこちら

ルーターの優先制御機能

特定のデータを優先的に送ってくれる優先制御機能です。優先ルーティングとも呼ばれます。 この機能を使うと特定のUDPポート番号のデータを優先的に通してくれますので 音声データの遅延や揺らぎを押さえることができます。インターネットを使った場合、一番混み合ってデータの遅延が起こるのがプロバイダーとの接続回線部分です。ここに流れるさまざまなデータに優先順位を付けて音声を優先することにより通話品質を高めるのです。 LANdeVOICEの場合 UDPの4445-4448のポートを利用してます。 上記のようなネットワークでLANdeVOICEをご利用いただく場合には極力ルーターのもつ優先制御機能を利用してください。
音声データは数10ミリ秒の遅延でも問題になりますが、 HTMLデータやFTP(ファイル転送プロトコル)などのTCPプロトコルは優先順位を落としてもTCPプロトコル自体が再送制御をしますので多少普段より多くの時間が必要とされますが 余程混み合わない限り表示できなかったりファイルの転送ができなくなることはありません。
最近のターミナルアダプタにはこの機能までもったものも出てきました。 NTT-MEが販売しているMN128 SOHO SL11は定価49,800円と低価格ながらこの優先ルーティングの機能まで持ってます。詳細はBUG社のMN128の部屋を参照ください。
詳細は音質を高めるための技術メモ(PDF 46Kbyte)をご参照ください。